過去を振り返ってみると10月には、経済に関する大きな出来事が発生している。

  • 1929年10月24日

    米国株式市場(NYダウ)1日で11%の急落、28日、29日にも急落が発生。その後89%の暴落
    ↓ ↓ ↓
    世界大恐慌、第二次世界大戦となる

  • 1973年10月

    アラブ諸国とイスラエルで軍事衝突が発生、原油価格が高騰しオイルショックと呼ばれる景気後退に突入。
    米国株式市場(NYダウ)でも株価の暴落が発生、最大で44%の暴落。アメリカだけでなく、高度経済成長期だった日本も景気後退に突入。

  • 1987年10月

    財政赤字と貿易赤字を抱えていたアメリカで、たった1日で22%の急落が発生。ブラックマンデーと呼ばれるこの株価暴落はアメリカだけでなく、世界中に広がり、各国で株価暴落を引き起こす。

ITバブル崩壊とリーマンショックは、10月の一歩手前の9月に発生。

2022年も「暗黒の10月」がやってくるかも。

コロナパンデミックの再拡大、アメリカで加速するインフレ、ロシアーーウクライナの軍事衝突、米国の金利の引き上げ政策、中央銀行による量的引き締め政策の実施、アマゾン、メタプラットフォームズ(フェイスブック)、アルファベット(グーグル)をはじめとした巨大IT企業の業績悪化。

その結果、アメリカ経済は大きく減速。2022年アメリカGDPは、1月〜3月の第一四半期でマイナス成長。
4月〜6月の第二四半期でもマイナス成長。

アメリカだけでなく、イギリス、ドイツ、中国でも景気後退の波が押し寄せている。
国際通貨基金IMFも世界経済の減速を発表。

昨年まで順調に成長していた米国株も大きく下落。
年初から、S&P500は最大で23%の下落、ダウ平均株価(アメリカの優良企業30社)は最大で18%の下落、ナスダック(ハイテク企業を多く含む)は最大で32%下落。

9月、10月は要注意。